AKB48「ヘビーローテーション」に物申す
大ヒット中ということで、やたら耳にするAKB48の「ヘビーローテーション」ですが、アイドルオタク的には、どうにも萌えません。
「ヘビーローテーション(PV)」 AKB48
http://www.youtube.com/watch?v=fX5h-swAArc
今回のテーマとなっている「ロックサウンド」というのは、アイドルにとって、基本的にタブーなのですね。
なぜアイドルソングは4つ打ちがいいのか
和製アイドルというのはグループであることが多く、大人数であるため、コンサートで生バンドを付けられない(舞台上にスペースがない)という宿命があります。
楽器の音というのは、聴くものに、それを演奏しているひとの肉体性を意識させるものですから、それが舞台上に備わっていない(=バンドがいない)というのは、作品としての完成度に傷をつけることになるのです。
だからこそアイドルソングは4つ打ち(機械による打ち込みのサウンド)でなければいけず、宇多丸が「マブ論」という雑誌連載において「4つ打ちに弱い」ともらしていたのは、だから道理に適っているのです。
それでもまだPPPHやMIXが打てるようになっていればいいのですが、この曲はちがいます。
いえ、正確には打つことができるのですが、どうにもテンポ(bpm)が速すぎていけません。(「言い訳Maybe」や「大声ダイヤモンド」の”打ちやすさ”といったらありません)
まぁ、筆者は思いっきり在宅系で、02年のモーニング娘。の春ツアー以来、コンサートなんて行ってませんから、現場の心配するのはお門違いなのかもしれません(――こういうと何だか防衛省の制服組と背広組の対立みたいです――)が、気になってしまうのもまた事実。
蜷川実花は百合じゃないし、AKBは揺るがない?
http://d.hatena.ne.jp/salbun/20100817/1282010877
こちらのエントリで筆者は、この曲についてビジュアル(PV)の面から「異議申し立て」をしたわけですが、サウンドの面からも同様のことが言えるのではないかと。
つまり、すべては「女子ウケ狙いの反動」なのではないか、と。
このことについては、後のエントリでSKE48との比較をしながら、詳しく見ていきたいと思います。
テーマは「AKBとSKEの役割分担について」です。
(※結論を先に言っておくと、「女子(テレビ)ウケ狙い=AKB」、「男子(ネット・現場)ウケ狙い=SKE」という色分けがあるのだということです)