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AKB48の全シングルの歌詞を、1人の少女のストーリーに喩えてみた(4/10)

 このエントリは、次のエントリの続きです。
 AKB48のシングルの歌詞を、1人の少女のストーリーに喩えてみた(3/10)

4th「BINGO!」

 都会の色に染まってしまった少女。

 未遂か完遂か、ともかく危険な道へ進むことに取り憑かれてしまった少女。

 彼女は続く4thシングルにおいて、またもや大きな変化をします。

 理由(わけ)なんて 何もない
 紹介された瞬間
 稲妻に打たれたの(fall in love)
 
 理想のタイプだとか
 ここに惹かれたなんて
 思い出せない スピードで…
 
 目と目が合うと
 胸が高鳴る
 心の奥で
 思わず叫んでた(I'm loving you)
 
 BINGO! BINGO!
 あなたにめぐり合えた(finally)
 BINGO! BINGO!
 生まれて 初めて
 ピンと来た(I'll take a chance)

 どうでしょう。

 あまりに湿り気のない、乾燥している、犯罪のにおいなど1ミリもしない爽やかさです。

 思うに、やはり淫行は未遂に終わっていたのでしょう。

 「制服が邪魔をする」では「知らない世界の向こう」へと行っていないし、「行こう」という誘いも具体的にはかけていない。

 「軽蔑していた愛情」では、「誰でも」いいから「抱きしめて欲しかった」と望んでいただけで、実際には何もしていなかった。

 簡単に言えば、何事もないまま、再び田舎に戻ったのだと思います。

 その証拠に、続く歌詞が、

 BINGO! BINGO!
 今日まで 脇目ふらず
 待っていてよかったわ

 とあり、これまでの経験がリセットされています。

 これを好意的に解釈するなら、「スカート、ひらり」「会いたかった」で告白すらできなかった「意中の彼」のことを思い続けていて、それを歌い続けているのだということになります。

 これは田舎に住んでいたころの彼で、再会したのですね。

 「制服が邪魔をする」のときの相手は、都会で出会ったひとでした。

 両者は別人で、都会の彼は「ラブホテルへ行こう」とモーションがかかったように見えましたが、実際には口に出していないので、下手をすればキスすらしていない可能性が高いわけです。

 その欲求不満がたたって彼と疎遠になっていたのが「軽蔑していた愛情」で歌われていた時期。

 落ちるところまで落ち、失意の中、田舎に戻ってみると「例の彼」がいた。

 再会した彼は恋人も作らず、あのころの思いが蘇ってきて、彼こそが、実は私にとっていちばん大切なひとだったのだと知った少女が、出会いから順に「地元の思い出のアルバム(プリ帳とか)」を見返している。

 そういったようすを歌っているのが「BINGO!」なのだと考えれば、辻褄が合うのです。(新しい異性が現れた可能性もありますが、これだと「脇目ふらず」の意味が分かりませんからね)

 都会へ引っ越したのは、親の都合とか、そういう無理強いされたものだったのでしょう。

 そうとでも解釈しないと、この少女は精神錯乱者のようにしか思えません。

5th「僕の太陽」

 続く5thはラブラブ度というか、少女の中の思いの強さが増していくようすが歌われています。

 君は 今
 僕の太陽
 
 一人きりで 夜の闇に
 怯えないで
 僕はいつも 君のそばにいるよ
 もし 世界中が
 敵に回っても
 僕は味方さ

 恋人のことを「太陽」だと歌い、直視することすらままならないほどの存在感なのだと歌い上げています。

 これは、ここに到るまでの経緯を考えれば当然かもしれません。

 都会と田舎。

 遠く離れてしまったがゆえの疎遠と心の迷い。

 これを乗り越えて再会するまでのあいだ、彼はずっと待っていてくれたように思える。

 それが少女の偽らざる気持ちなのですから、都会の闇の中で深く沈んでしまった心に光を当てる「意中の彼」は、彼女にとってまさに「太陽」なのです。

 これはもうラブラブ一直線。

 このまま告白へと到ってもおかしくはありません。

 しかし、事態は必ずしも幸せな方向へと進まないのでした。
 
 
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 AKB48のシングルの歌詞を、1人の少女のストーリーに喩えてみた(5/10)