池上彰のニュース解説番組を見ているやつは小学生並のバカ
テレビ朝日では現在、毎週水曜日20:00から「池上彰の学べるニュース」という番組を放送しています。
これは「日ごろ耳にするニュースのうち、よく分からないものを噛み砕いて解説する」という内容でして、ジャンルでいうと『ニュース解説番組』に当たります。
しかし、そもそもの話、ニュースというのは、それ自体が「世の中で起こったことの解説番組」なのです。
メディアリテラシーの基礎中の基礎
「ニュース解説番組」の「取材源」は「ニュース番組」ですが、そのまた「取材源」は「世の中で起きていること」です。
このことをわれわれは忘れがちで、これは「メディアリテラシー」の話です。
例えば、「明日の天気を知るためのメディア(情報源)は?」と聞いたとき、おそらく100人中99人までが「テレビ」や「ラジオ」と答えるでしょうが、そもそも「空模様」というように、昔のひとは「『空というメディア』を見て、天気を占っていた」わけです。(残りの1人はお百姓さんか誰かでしょう)
というか、アメダスだろうが何であろうが、テレビ・ラジオで伝えられる予報も、すべては空をメディアとして観測されたものなのですから、これは誰もが知っていておかしくない認識(つまり常識)です。
世論を鑑みる限り、いまの大学では、こうした基礎的なリテラシーを教えているのかどうか、非常に心配になります。
オバマもNHKも中卒以上を相手にする
さて「ニュース解説番組」――、ひいては、その情報源たる「ニュース番組」の話ですが、さらに、「その情報源たる『世の中で起こったこと』」を「噛み砕いて説明する」とき、そこには一体「どんな視聴者」が想定されるのでしょう。
ここで思い出されるのが、アメリカの現大統領バラク・オバマの就任演説です。
当時、その内容を本にしたものがバカ売れしたため、日本のメディアでもしきりに言われていたことですが、あそこで話された英語は「中学生レベル」のもので、それはアメリカの義務教育が中学校までだからです。
「国民であるための最低限の教養と経験」
これは「その程度のレベルのもの」なら「国民の誰もが理解できる(知性のグリーンカードを持っている)」ということを意味するため、演説の英語は「中学生レベル」となるのです。
日本の義務教育も同じですから、「ニュース番組」(とくに税金で運営されるNHK)もまた、「中学生に理解できるレベル」にまで、「世の中で起きたこと」を噛み砕いて放送するのです。
池上彰の視聴者はいつだって小学生
世の中のニュースは、つねに「中卒レベル」である。
よって、「それを理解できないひと」が見る「ニュース解説番組」というのは、「『小学生レベルの思考力』しか持たないひとのもの」ということになります。
つまり、あの番組の視聴者は「頭が悪い」のです。
その証拠に、解説者の池上彰がNHKでやっていた「週刊こどもニュース」(総合)のモットーは、”こどもにも分かるニュース解説”であり、池上に代わって、現在はべつの男性が解説をしていますが、彼らの生徒たる”こども”役の出演者は、実際に小学生でした(現在は11歳が2人、12歳が1人)。
むろん、そんな池上が民放へ移ってやっている番組の視聴者は、彼らとおなじ小学生なのかもしれません。
視聴者は「中卒以上のレベルである『べき』なのに、現状として小学生レベルで『しか』ない人々」ではなく、「小学生レベルで『いい』人々」なのだと。
それはありえません。
wikipediaによると「週刊こどもニュース」は、「基本的には子供を対象とした番組であるが、実際の視聴者層はマーケティング用語で言うM3層・F3層と呼ばれる50歳以上の高齢男女が多くを占めている」とあり、やはり民放へ移ってからの番組も「大人が見ている」のです。
マッカーサーの言ったことは、ある意味で正しい
むろん、筆者はただ悪口が言いたいわけではありません。
日本人のIQはべつに低くありませんし、これは人間として劣っているとか、そういうことを言っているのではありません。
ただ「世の中の流れを正確に掴みとり、それを整理して、自分なりの解釈を加えてから再発信する」という、世界中の大人が当たり前のように出来る行為(――レベルの高低はともかく、いま筆者がやっているようなこと)が、あの番組の視聴者(それ以外のひとも?)にとって、恐ろしく難しいことなのだということです。
60年前に来日したGHQのマッカーサーが言った「日本人の知能は12才並」というのは、この文脈でこそ理解されるべきものです。
むろん、「それができなきゃダメじゃん!」という意見もあるでしょうが、日本はずっとそうでしたし、それでも成長を続けてきました。
現在も、日本は世界でもっとも豊かな国(個人資産NO.1*1、生命に関わる犯罪の発生率Worst.1、長寿NO.1などなど)ですから、多少ボケていてもかまわないのです。(日本が「まともじゃない」なら、世界に「まともな国」など1つもありません)