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AKB48の全シングルの歌詞を、1人の少女のストーリーに喩えてみた(10/10)

 このエントリは、次のエントリの続きです。
 AKB48のシングルの歌詞を、1人の少女のストーリーに喩えてみた(9/10)

そして少女はオーディションを受ける

 どういうことでしょうか。

 続く11thシングル「涙サプライズ」や14th「桜の栞」にある「卒業」というテーマ、12th「涙サプライズ」にある「友情」というテーマですが、これは「アイドルグループにおける人間関係(卒業・加入・切磋琢磨)」と考えれば辻褄が合います。

 15thの「RIVER」にある「自己の超克」といったテーマも同じです。

 「仕事上の悩みの克服」や「ファンからの人気争いでの勝利」といった形で説明できます。

 あとは「恋愛」テーマですが、「僕」という主語の扱いにおいて「男性と女性を混ぜて理解する」というテクニックを持っている少女にとっては、「ファンである男性の気持ちを、女性である自分が代弁する(「僕」という主語を使って、女性である自分が女性への愛を歌う)」ことなど朝飯前でしょう。

 13th「言い訳Maybe」が「好きなのかもしれない」と「言い訳」をしながら怯えているのは、「男性の気持ちを想像で歌うこと」になれてはいたものの、それを仕事にするのは難しかったと説明できますし、16th「ポニーテールとシュシュ」で「僕の夏がはじまる(夏=恋愛の季節のはじまり)」というのも、14th「RIVER」で「仕事に迷っている自分との決別」ができた(河を渡れた)ためでしょう。

 ブレイクスルーが起きて「擬似恋愛の夏」である「アイドル稼業」の本番が「はじまる」。

 つまり「少女が仕事に慣れてきた」のです。

 そして、これらのすべての条件、「『僕』という主語で恋愛ソングを歌う」、「仲間との友情」、「苛烈な人気争い」を兼ね備えているアイドルというのが、1つだけあります。

 AKB48です。

 少女が受けたオーディションはAKB48のものだったのです。

まとめ

 AKB48の、2010年06月01日現在までの全シングル16枚のA面の歌詞は、ある1人の少女がAKB48のメンバーになり、一人前になっていくまでの過程を描いたものだと解釈できる。

 つまり、そういうことです。

 これらの歌詞は予め「少女はアイドルグループの一員である」という前提で読み解いていくと、またちがった解釈が生まれてくるものでもあります。

 そちらは、この一連のエントリで書き足りなかったこと(最後のほうが駆け足になってしまいました)と合わせて、また別の機会に紹介したいと思います。