萌え豚っていうな!

萌えヲタのことを萌え豚となんの根拠もなく言うのを止めさせることを目的としたブログ。自分で言うことも含む。

JRPGが嫌いなユーザーの自己欺瞞について

 2chを見ていたら、こんなスレを見つけました。

 JRPGと洋RPGの将来について語るスレ
 http://toki.2ch.net/test/read.cgi/gamerpg/1278614528/

 中でも、とくに気になるレスがあったので引用してみます。

 74 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/07/22(木) 13:41:23 id:yDsp8koG0
 JRPGは戦闘がつまんないのが多い。
 目をつぶってても勝てる敵をひたすら倒すとか何が面白いんだ。
 レベルを上げて物理で殴ればいいとかつまんねぇだろ

 これは要するに「JRPG批判」なのですが、趣味の問題に過ぎません。

 「俺はレベル上げが嫌いだ」と、そう言っているに過ぎないのです。

バトルが複雑なゲームの持つ隘路

 極論すると、彼ないし彼女は「レベルを上げずに戦えるものがいい」と言っているのですが、これは危険な話です。

 なぜなら、そっちの方向だと、どんどん内容が複雑になるからです。

 「レベルを上げて物理で殴ればいい」ゲームというのは、システム上、次のような連鎖を持っています。

 レベル上げ→物理攻撃力のアップ→削れる敵HPが大きくなる→勝てる

 これはシンプルだから良く、そのため誰でも遊べるのですが、その対極は「専門知識を持たなければ勝てないバトル」です。

 例えば、文系の人間は「属性攻撃」という発想がありません。

 すなわち「水属性の敵には雷魔法が効く」といった、ある程度の理系知識があれば誰でも思いつく戦略を取れないのです。

 彼らの存在こそが、>>74の嫌う「レベルを上げて物理で殴ればいいだけのゲーム」を担保しているのですが、そういう人間は世の中の大多数であり、彼らに訴えないとゲームは売れません。

なんでそんなにバトルに拘るの?

 そもそもの話、そんなに「バトル」がしたいなら「格闘技でもやれば?」という話なのです。

 これは身もフタもない気がしますし、「論点がズレてるだろ」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

 ちゃんと「連鎖」しているのです。

 例えば、そうした「バトル好きなのに自分の身体を動かすのを厭うユーザー」は、言い換えれば、「ゲームキャラの身体を動かす(ロールプレイ)ことが好き」なのであり、「他人と自分の身体でダイレクトに触れ合うこと(コミュニケーション)を軽視している」と言えます。

 つまり「属性攻撃とかわかんなーい!」と駄々をこねる文系ユーザー(FFとか大好きなスイーツ(笑))に対し、理系ユーザーはイライラするのでしょうが、彼らだって同じなのです。

 理系ユーザーが「対人コミュニケーションという名のゲーム」から離脱したこと(=教室や職場からのログアウト)に対して、イライラを感じているはずです。

「ゲームを愛する」ということを履き違えるバカ

 逆に言えば、>>74のような理系ユーザーが、自分の「ゲームする時間」を半分に減らし、残りで、彼ら文系のユーザーに対して「属性攻撃とはね…」と教えてやればいいのです。

 そうすれば、結果としてRPGユーザーの「複雑なバトル」へのリテラシーは全体的に上がることになり、>>74の望む方向へと事態が動いていきます。

 これは「ゲームのこと」だけ考えていても「希望するゲーム」が手に入らないという証拠であり、「もっとコミュニカティブになれ」という話なのです。

 そもそもの話、>>74が不満を申し立てる先の「クリエーター」だって現実の人間なのであり、雑誌でインタビューとかされるわけですから、これは「リア充」の部類に入るでしょう。

 彼らは確かにスイーツ(笑)の側にいるのであり、対する理系ユーザーは、「コミュニケーション軽視」の姿勢から間違いなく「ネト充」でしょう。

 この意味で両者はライバルですので、「理系ユーザーの文系ユーザー軽視」は、そのまま「>>74のようなタイプがクリエーターを軽視している」ことの証になります。

まとめ

 要するに、筆者が言いたいことは次の一点です。

 「しばらくゲームのことを忘れろ」*1

*1:本当はクリスマスということもあって「恋愛でもしろ」と言いたいところですが、自分の身に跳ね返ってくるので止めましたw