漢字なんか書けなくていい。
日本人なら漢字ぐらい書けなくてはいけない。
よく聞くフレーズですが、これはなにも考えていないひとの発言ですね。
だって我がの口で「漢(中国)の国の文字」と言っているのに、それを無条件で「日本」と結びつけているわけですから。
日本人の愛国心は、このようにして「外国に媚びるバカ」によって打ち砕かれていくのだなぁ…と、よく分かるシーンです。
それと「読み」は易しいが「書き」は難しいという話がありまして、これは当然のことです。
まずベーシックな話として、漢字は象形文字の一種ですから、これは「絵」とおなじなのです。
「ゴッホの自画像」や「ピカソのゲルニカ」は誰がみてもそうだとわかりますが、描いてみろと言われたらムリでしょう。
それと同じように、漢字も「書き」のほうが難しいのは当然のことです。
加えて、漢字はその多くが中国からもらったものであり、「書き」は「アクション」に相当します。
「もらうという行為」を「紙(など)の上」において反復しているわけですね。
よって「書き」は「中国人のマネ」なわけです。
一方の「読み」は「(もらったことへの)リアクション」であり、結果として「音読み」と「訓読み」に分かれました。
前者は「中国人が考えたもの」、後者は「日本人が考えたもの」ですから、「読み」に関しては「半分だけ中国人のマネでは『ない』」ことになります。
よって「書き」よりも「読み」のほうが「日本人」にとっては重要だということになるのです。