道重さゆみ20歳のめずらしい体 −さゆに内面は要らない?−
いま2chの狼板にはこんなスレがあります。
「道重さゆみ20歳のいやらしい体」
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1272866457/
思うに、さゆって写真集アイドルとしては珍しいタイプなんですよ。
道重さゆみ20歳のめずらしい体
この画像を見てください。
写真集でみる体格の変遷
http://sayu.no-ip.com/fairy/img/rabbit3153.640.jpg
体型がコロコロ変わっていることが分かりますね。
さゆのデビューは03年ですが、1年後の04年11月に発売された1st写真集「道重さゆみ写真集」では標準の体格です。
これが3年後の07年1月に発売した2nd写真集「憧憬」では激ヤセしています。
この原因として1つ思い当たることがあります。
それは久住小春の加入です。
さゆはモーニング娘。の6期メンバーで、7期メンバーの小春の教育係を務めていました。
05年に小春は加入しましたが、小学生のころダンゴムシしか話し相手がいなかったような子が、急に行進で手と足がいっしょに出ちゃうタイプ(当時のリーダー吉澤によると、「小春はわりと何にもできなかった」)の面倒を見なければいけないというのは、相当ストレスだったようです。
ダンゴムシのエピソードから風の谷のサユシカなんていわれましたが、これらの話が出たのは08年04月18日の「音楽戦士」(NTV)でした。
同じ放送の中で、さゆは「(小春から受けるストレスを発散するために)めっちゃ眉毛を抜いてました」と語っており、やはり人間関係のストレスから激ヤセが起きたのだと分かります。
意外とナイーヴな性格
小春の加入が05年で2nd写真集が07年ですから、教育係の重圧は2年かけてさゆを蝕んでいったのだと思います。
3rd写真集「17 ラブハロ!」の発売は07年06月ですが、これを見るとむしろぽっちゃり体型になっていて、全身おっぱいちゃんと言われはじめたのは、確かこのあたりじゃなかったかと思います。
なぜ急に肥えたかといえば小春に後輩ができたせいでしょう。
8期の光井が入って初のシングル「笑顔YESヌード」は07年の02月に発売しており、これは2ndで激ヤセしていたころと重なりますが、後輩である彼女の影響が小春に現れるのには時間がかかったはずです。
学校でも一学期の4ヶ月間は人間関係が固まらないといいますし、2ndの発売日07年1月に4ヶ月を足して5月と考えれば、3rdの6月とほぼ重なります。
やはり光井という後輩ができて成長した小春がさゆに迷惑をかけなくなったため、事態が一変したのだと思います。
道重さゆみはいま第二ステージにいる
4thとなる「蒼蒼(そうそう)」(07年12月)以降、コンディションは安定してきたようで、体型の変化はありませんが、先述のスレタイにあるように、大人の女性としての変化は確実に起こっているようです。
これまでを時系列にすると、
第一ステージ(5年間)
03年01月・・・さゆデビュー
04年10月・・・1st写真集発売
05年04月・・・小春デビュー(教育係の責務を負う)
(痩せ始める)
07年01月・・・2nd写真集発売
07年02月・・・光井デビュー(教育係の終了)
(太り始める)
07年06月・・・3rd写真集発売
(元に戻り始める)
第二ステージ(5年間?)
07年12月・・・4th写真集発売
08年04月・・・「リゾナントブルー」で「音楽戦士」に出演
10年05月・・・←いまここ
こうなります。
読者の中には、さゆがまるで体ばかり成長して中身がともなわない白痴の子であるかのように思っているかたがいるかもしれませんが、それはちがいます。
表をみれば分かるように、彼女の体型は人間関係に敏感に反応して変わっている*1のです。
現在、バラエティでのバラ売りに成功している唯一の現役ハロプロメンバーが彼女ですが、先ほどの「音楽戦士」が世間での認知(再認知)のきっかけ、「教科書クイズ」(NTV)出演への布石だったように思います。
つまりさゆの第二ステージは、4th写真集の発売と体重の安定、「音楽戦士」への出演に伴ったキャラ(人格)の安定という、心身それぞれの変化を待って始まったと言えるのです。
ある意味フォトジェニック(表面だけ)、でも…
筆者はアイドルオタクになって15年も経ちます。
これまで見てきた限り、ある意味でさゆは最高のフォトジェニックです。
ストレスからの激ヤセ、3rdでのリバウンドなど、かなり体型が変わることで、写真集というメディアの特性を最大限に引き出してきたのです。
が、これはあまり健康によいとは言えないでしょう。
ヲタからすればふつう→スレンダー→ぽっちゃりと1人で3人ぶんの楽しみを与えてもらったのですし、なんともいえないのが辛いところで、おまけにブログまで写真が満載*2ですから、さゆと写真というのは切っても切りはなせないのだと思います。
さらに逸話があって、信じられないぐらいデカイ鏡を持っている*3とか、誰にも見せないケータイ写真がフォルダいっぱいにあるとか、これはたいていが写真とか鏡像とかビジュアルイメージがらみですね。
バラエティでウケるのもルックスへの自画自賛的な拘泥ですが、そうした表面の動きに対して、ここまで見てきたような内面の変化がともなっておらず、本当に見た目だけの子だったとしたら、ここまでの人気は出なかったと思います。
やっぱり白痴でいい?
以前、さゆが雑誌主催の嫌いな女ランキングで上位に入ったという話がありましたが、アンチこそ内面をちゃんと見ていないのだと思います。
しかし、それを感じさせないのが彼女のキャラの面白さであり、筆者だっていつまでも白痴で軽薄なさゆでいてほしい*4とも思います。
それでも、なぜこんなエントリを書くかといえば、それがハロプロファンではない人たちの声とは限らないからです。
たとえば筆者はハロプロの同人小説を10年間追いかけていますが、さゆを主人公に据えた作品をほとんど見かけませんでした。
どうやら、ファンからもその内面が理解されていない嫌いがあるようなのです。
せめて、もう少しだけ彼女の内面に興味を持って欲しいと思うのです。
*1:以前、雑誌のインタビューで道重は、「さゆみ」というすでに本名がひらがなである名前に対して、「仮定で漢字を当てはめてみる」という一人遊びをしていたと告白していました。これは「左右見」というもので、一見すると交通マナーに関する幼稚な発想のように思われますが、やや穿った見方をすれば、人間関係における行動、つまりは処世術の表れとも受け取れるのです。むろん、それはナイーヴというより、ただの日和見主義なのかも知れませんが。
*2:あやちょにもうすこし見習ってほしいぐらいです。DVDプレーヤーとかいいから自分を写せと。
*3:いまでもあのクソデカイ鏡は持っているのでしょうか。
*4:まちがってもFXとか始めないでほしいです。